森茉莉「甘い蜜の部屋」でパパえりパロSS。

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理人は衿沙に何かを口に入れてやる時、
衿沙が薔薇色の脣(くちびる)を開けて、
赤子が何かにしやぶりつくやうにするのが、
可哀くてならない。
それでこの悪い習慣を止めなかつた。
理人はふと、われにもあらず、想ふことがある。
(衿沙はさぞ可哀らしい接吻をするだらう)

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はあ…せつなすぎる…><
モイラと衿沙は本当に正反対。境遇も、性格も。
共通するのは「愛の肉食獣」ってことだけ。

モイラは父親からの無限の甘い蜜を享受して、衿沙は不毛の大地で飢えて育った。
悲しくなっちゃったよもー…

林作が煙草をわざとモイラにくわえさせるシーンがあって
そこがすごくよかったんだけど、
理事長煙草吸わないわ、と思って。